「行動計画を作りなさい」と先輩看護師から言われた経験のある新人看護師は多いはずです。看護学生の時も行動計画を作成した経験があるでしょう。でも、わざわざ日々の行動計画を立てる必要があるのでしょうか。
行動計画を立てる方が良い理由の1つは、【インシデントが確実に減る】からです。人間ですから、誰でも忘れたり失敗したりすることがあります。行動計画を立てれば、やらなければならないことが明確になるので、業務の抜けを確実に減らせ、安全安心な看護を提供できます。
新人看護師が行動計画を立てる方が良い理由の2つめは、【業務を効率的に行える】からです。行動計画を立てると、スムーズに業務が進み、残業を減らすことができます。
1年目の最初の頃は特に、点滴の抗生剤を作るのにもかなり時間がかかります。作る時間、つなぐ時間までしっかり逆算して計画を作成するとよいでしょう。やるべき時間にやらなければいけないことを行動計画にしっかり盛り込めば、業務を効率的に行えます。
3つめの理由は、新人看護師が【仕事に慣れる】ためです。ある程度経験を積んで、仕事に慣れてくると、行動計画表を作成しなくても、どの業務を先にするべきか頭の中で順序を組み立てて業務を行えます。新人看護師のうちは、業務の組み立てをいきなり行うのは難しいので、行動計画を作成して業務の流れ、順序を覚えていく必要があるでしょう。そのため、行動計画を立てるよう勧めている病院は少なくありません。